卓上でアツアツの揚げ物が楽しめる電気フライヤー。中には揚げ物以外の調理ができたり、そもそも油を使わずに調理できたりと、さまざまな製品であふれています。
そこで今回は、電気フライヤーの選び方や電気代目安、おすすめの製品をスタンダード、ノンフライヤーに分け紹介!火を使っての揚げ物に抵抗がある方、串揚げパーティーを楽しみたい方など、ぜひ製品選びに役立ててください。
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電気フライヤーの選び方
まずはどういった電気フライヤーを選べばいいか迷ってしまう方に向け、選び方の指針となるポイントを説明します。
種類で選ぶ
電気フライヤーは調理方法で2種類に分かれます。一つは実際に油で食材を揚げるスタンダードタイプ。もう一つは油を使わず熱風の循環で食材を加熱し、揚げるというよりまんべんなく焼き上げるノンフライヤータイプです。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の使用イメージに沿ったものを選ぶことが重要。ここではスタンダードタイプとノンフライヤータイプの特徴とあわせメリット・デメリットを説明します。
スタンダードタイプ
本体に油を注ぎダイヤルで温度を調整する、電動天ぷら鍋のように使えるのがスタンダードタイプの電気フライヤーです。中にはフタをすることで油の飛び散りを防げるモデルも。
メリット・デメリット
一番のメリットは、電源コードさえ届けば食卓の上など好きな場所で揚げ物が楽しめることでしょう。ただし、不注意で本体を倒してしまうと目も当てられない事態になりえます。十分注意しましょう。
電気を使う調理家電ではおなじみですが、ほとんどの製品で温度が調整できることもポイント。弱・中・強といった大雑把なものから温度をダイレクトに設定できるものがあります。
また、このタイプで気を付けたいのが油を一定以上入れないといけないということ。少なすぎると加熱しすぎてしまいヤケドや発火の恐れがあり、多すぎると油が温まりにくいばかりか、調理時には油が吹きこぼれやすくなってしまいます。
ノンフライヤータイプ
庫内のヒーターで加熱&熱風を循環し、焼き上げたり食材自体が持つ油で揚げたりするのがノンフライヤータイプの電気フライヤーです。
メリット・デメリット
ノンフライヤーは油で揚げるわけではないので、その分カロリーを抑えることができます。また、油を使わない分ニオイや汚れが少なくなるため、お手入れの手間の少なさも魅力です。
ただし、熱風で調理するため、油で揚げる必要のある天ぷらのような調理には向かないので注意しましょう。その分ほとんどのモデルで揚げ物以外にグリルやロースト、焼き上げ(ベイク)ができます。他に、オーブンと同じように消費電力が高めなので、ブレーカーや電源周りのトラブル対策はしっかりと!
使う人数とサイズ・調理法を見極める
スタンダードタイプの場合
スタンダードタイプの電気フライヤーで揚げながら食べる場合は、使う油の量に注目しましょう。一人だと0.5Lほどの油を使用するものがおすすめ。ちなみに、串揚げだと0.5Lで3~4本ほどが一度に揚げられる量です。多人数で使う場合は1L以上のものにした方が無難でしょう。
ノンフライヤータイプの場合
ノンフライヤータイプは、基本的に本体サイズが大きいほど容量も大きくなります。こちらはサイズとあわせ、どのような料理を作れるかを主眼に置いて選びましょう。
中には肉のロ-ストやケーキの焼き上げができる製品もあります。おかずの一品を任せられるようなものを選ぶと末永く活用できることうけあいです。
洗いやすいか
スタンダードタイプの場合
油を使うので、どうしても汚れやすいスタンダードタイプ。内鍋を外して洗えると便利ですが、ほとんどの製品で外すことができません。そういった事情もあり、内鍋がフッ素加工されているものがおすすめ。使い終わりにキッチンペーパーで拭くだけでお手入れが済むお手軽さが魅力です。汚れが激しい時は濡れ布巾も併用しましょう。他に、油排出用のくぼみがあるとオイルポットに油を移す手間が楽になります。
電気フライヤーは洗いにくいと使うのも億劫になってしまいがち。お手入れしやすいものを選ぶことがポイントです。
ノンフライヤータイプの場合
お手入れのしやすさがメリットのノンフライヤータイプは、ほとんどのモデルでバスケットや内アミを丸洗いできます。取り外しがしやすいか、食洗機は使えるかといったことをチェックしましょう。
電源プラグをチェック
先述しましたが、油を使うタイプの電気フライヤーは油が入った状態で倒してしまうと大惨事になってしまいます。これを防止できるのがマグネット式の電源プラグ。ある程度の力がかかると外れ、転倒せずに電源が切れるだけという仕組みです。
ホットプレートなどと違い熱した油がこぼれると本当に危険なため、子どもやペットがいる方以外でも、マグネット式プラグが採用されたものを選ぶと良いでしょう。
電気フライヤーの電気代目安
電気フライヤーの消費電力は、油を使うスタンダードタイプだとサイズによって600~1200Wほど、ノンフライヤータイプはコンベクションオーブンと同じようにほとんどの製品で1000~1500Wとかなり高くなっています。
ただし、それほど長時間使う家電ではないため、電気代で考えるとそれほどかかりません。参考に、600~1500Wまで、100W刻みで10分使用時と60分使用時の電気代目安を掲載します。
※1kWh=27円で計算しています
消費電力 | 10分使用時の電気代目安 | 60分使用時の電気代目安 |
---|---|---|
600W | 約2.7円 | 約16.2円 |
700W | 約3.15円 | 約18.9円 |
800W | 約3.6円 | 約21.6円 |
900W | 約4.05円 | 約24.3円 |
1,000W | 約4.5円 | 約27円 |
1,100W | 約4.95円 | 約29.7円 |
1,200W | 約5.4円 | 約32.4円 |
1,300W | 約5.85円 | 約35.1円 |
1,400W | 約6.3円 | 約37.8円 |
1,500W | 約6.75円 | 約40.5円 |
電気フライヤーのおすすめ【9選】
ここからはおすすめの電気フライヤーを油使用タイプ、ノンフライヤータイプの2つに分けて紹介します。それぞれ使い勝手が違うので、製品選びにぜひご活用ください。
【油使用タイプ】電気フライヤーのおすすめ【6選】
まずはスタンダードな油を使うおすすめの電気フライヤーを紹介します。場所を選ばずできたての揚げ物を楽しみたい方はこちらをチェック!
象印(ZOJIRUSHI) 電気フライヤー あげあげ EFK-A10
使用油量 | 770~1000ml |
温度調整機能 | 160~200℃ |
サイズ | 幅300×奥行170×高さ180mm |
重量 | 約2.1kg |
消費電力 | 1000W |
備考 | マグネットプラグ採用、電源コード長約1.9m |
2001年から販売するロングセラーモデル
19cmまでの食材を丸ごと投入できる、長方形の広い内鍋が特徴の電気フライヤー。移り変わりの激しい調理家電としてはかなり長命で、2001年から20年ほど売れ続けているロングセラー製品です。
1,000mlの油を素早く加熱する1,000Wのパワフルさも魅力の一つ。大き目のカツや魚のフライなどをストレスなく揚げたい方におすすめの逸品です。
和平フレイズ(Wahei freiz) ミラータッチ 卓上電気フライヤー G-3135
使用油量 | 250~550ml |
温度調整機能 | オンオフのみ |
サイズ | 239×196×197 mm |
重量 | ― |
消費電力 | 650W |
備考 | マグネットプラグ採用、電源コード長約1.4m |
シンプル&コンパクトなお手軽モデル
温度調整ができる製品が数多く出回る中、温度調整がなく電源オンオフのみで使う非常にシンプルな電気フライヤーです。油は250~550mlまでしか使えないため、一人用のフライヤーを探している方や簡単なおかず作りに使いたい方におすすめ。
山善(YAMAZEN) 家庭用 卓上電気フライヤー YAD-F800
使用油量 | 990~1350ml |
温度調整機能 | 160~190℃ |
サイズ | 幅245×奥行255×高さ215mm |
重量 | 約2.2kg |
消費電力 | 800W |
備考 | バスケット付属、マグネットプラグ採用、電源コード長2.0m |
囲んで使いやすいスクエアフォルム
フタが開く奥以外の3方向から使いやすい、スクエアフォルムを採用した製品。串揚げパーティーはもちろん、フタを閉めて揚げ物ができるので普段使いの電気フライヤーとしてもおすすめです。
フライドポテトなどを揚げる時にそのまま使える、油切りバスケットが付属することもポイント。
和平フレイズ(Wahei freiz) ほんわかふぇ 電気卓上串揚げ鍋 HR-8952
使用油量 | 500ml |
温度調整機能 | 弱~強に調整可 |
サイズ | 幅240×奥行205×高さ200mm |
重量 | 約1.05kg |
消費電力 | 650W |
備考 | 串掛けリング付属、マグネットプラグ採用、電源コード長約1.4m |
串揚げに便利なアクセサリー付属
串揚げ鍋という名前の通り、串揚げに特化した製品です。機能的には一般的な電気フライヤーと変わりませんが、串掛けリングという鍋内部に串揚げを計6本まで立てかけられるアクセサリーが付属します。
ちなみに、6本も一度に揚げると油の温度が下がりすぎてしまうため、段階的な投入をするかせいぜい一度に4本くらいまでがおすすめ。一人でも多人数でも、串揚げパーティーをしたい方必見です!
クイジナート(Cuisinart) 電気フライヤー CDF-100JBS
使用油量 | 500~1000ml |
温度調整機能 | 90~190℃ |
サイズ | 幅285×奥行205×高さ195mm |
重量 | 約2.3kg |
消費電力 | 1000W |
備考 | バスケット付属、マグネットプラグ採用、電源コード長約2.0m |
じっくり低温揚げもできる
フタをしての揚げ物もできるタイプで、90~190℃と温度調整幅が非常に広い電気フライヤーです。90℃で揚げる料理※がなにかわからないのですが、調理の幅が広がることは確か。バスケットが付属するのでポテトなどの揚げ物や低温揚げを求める方におすすめです。
※知っている方がいたら教えて下さい!
山善(YAMAZEN) 電気フライヤー 揚げ物の達人 YAC-M121
使用油量 | 約900~1100ml |
温度調整機能 | 160~200℃ |
サイズ | 幅290×奥行200×高さ185mm |
重量 | 約2.4kg |
消費電力 | 1250W |
備考 | バスケット・油受け網・串ホルダー付属、マグネットプラグ採用、電源コード長約1.8m |
アクセサリーが充実
安価ながら、バスケット・油受け網・串ホルダーが付属し、さまざまな揚げ物に対応できる柔軟性の高い電気フライヤーです。
欠点と言う欠点は見当たりませんが、最大で1,100mlの油を加熱できるため、フルパワー時は1250Wの消費電力になるのでブレーカーが心配な方は注意しましょう。さまざまな揚げ物を作りたい方におすすめです。
【ノンフライヤータイプ】電気フライヤーのおすすめ【3選】
続いて熱風で調理するノンフライヤータイプのおすすめ電気フライヤーを紹介します。カロリーが気になる方はこちら!
récolte(レコルト) エアーオーブン ノンフライヤー RAO-1
サイズ | 幅212×奥行270×高さ266mm |
重量 | 約3.1kg |
消費電力 | 1200W |
備考 | 専用レシピ付属、バスケット・内アミは食洗機対応 |
コンパクトで大容量
A4サイズに収まるほどコンパクトですが、本体のほぼ半分がバスケットいうことで、サイズに似合わず約2.8Lというかなりの容量を誇るノンフライヤーです。エアーオーブンという名前の通り、揚げ物だけでなくオーブン調理や揚げ物の温めなおしもお手のもの。
料理研究家が監修した28ものメニューが載ったレシピが付属することもポイント。コンパクトで大容量のものが欲しい方におすすめです。
Shop Japan(ショップジャパン) カラーラ 熱風揚げ物調理機器
サイズ | 幅260×奥行315×高さ330mm |
重量 | 約4kg |
消費電力 | 1230W |
備考 | 本体以外食洗機対応 |
効率的な熱の対流でカラッと仕上げる
機械が苦手な方にこそおすすめしたいノンフライヤーです。なぜかと言うと、食材を並べた後は上下2つのダイヤルで操作が完結するため。下ダイヤルで60~200℃の温度設定、上ダイヤルで60分までのタイマーをセットするだけと直感的に操作できることが魅力でしょう。
他に、ノンフライヤーは熱風を循環し調理すると説明しましたが、こちらのカラーラはおいしさの秘密として、バスケットが熱の循環をアシストする構造になっていることもポイント。使いやすいノンフライヤーを探している方や、機械の操作が苦手な方へのプレゼントを考えている方はチェックしてみては。
ティファール(T-fal) アクティフライ FZ205088
サイズ | 幅270×奥行400×高さ250mm |
重量 | 約3.7kg |
消費電力 | 1150W |
備考 | レシピブック、オイルスプレー付属 |
揚げ以外に炒め・煮込みも可能!
ノンフライヤーとしては珍しい、調理が見える透明フタに回転する「羽根」を搭載する1台三役の多機能製品。くるくると回る羽根は熱風を均一に循環させ、ノンフライ調理はもちろん、チャーハンなどの「炒め」、カレーやスープなどの「煮込み」調理にも対応します。
煮込みでピンと来た方も多いかと思いますが、他のノンフライヤーと違いバスケット部がフライパン状になっているため、汁物にも対応していることが魅力。オーブンとはひと味違うノンフライヤーが欲しい方必見の製品です。
まとめ
今回は卓上で使える便利な電気フライヤーを特集しました。火を使っての揚げ物に抵抗がある方や串揚げパーティーなどを楽しみたい方はスタンダードな油を使う製品、カロリーが気になる方は熱風で調理するノンフライヤータイプがおすすめです。
お弁当用に少量の揚げ物を作りたい時にもおすすめの電気フライヤー。ぜひ食生活への彩りにご活用ください。
全体的なフォルムは違えど仕組みはコンベクションオーブンと同じなので、自身にとって使いやすい方を選ぶといいでしょう。例えば、冷凍ポテトをひんぱんにノンフライ調理したい方はバスケット状になったこちらが向いていますが、からあげの場合は平らに並べて多く作れるためコンベクションオーブンの方が向いています。