「あっという間にすぐに沸く~」のCMで、まさにあっという間に全国に広がった電気ケトル。その文言の通り、コーヒー一杯分くらいなら、ちょっと目を離した隙にパッと沸くような便利さが特徴です。
電気ケトルなんてどれもたいして変わらないんじゃないか、と思われるかもしれませんが、外観以外でも目に見えないポイントでかなりの違いがあります。今回はそんな違いを含めた電気ケトルの選び方、おすすめの商品を紹介!ぜひ自分好みのアイテム探しの手助けにしてください。
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電気ケトルとは
家庭用のコンセントに接続し、水を入れてスイッチをポン!のひと手間でお湯を沸かせられる便利家電が電気ケトルです。コンロでの湯沸かしと違い電気ケトルを使えば、テーブル上で気軽にコーヒーやカップラーメン作りなどを行えます。
最近ではコーヒーのドリップにピッタリな、注ぎ口が細いタイプが増えてきました。
電気ポットとの違い
電気ポットとの1番の違いは気楽さでしょう。思い立った時に必要な分だけお湯をいれられるので、常にお湯を入れっぱなしになりがちな電気ポットより汚れにくく、電気ケトルはお手入れの手間が非常に少ない特徴があります。
かなり似通った役割を持ちますが、電気ポットは安全性の厳しい基準(日本工業規格)があり、転倒後10秒間のお湯漏れが50ml以下でなければ製品化できません。
電気ケトルにはこの基準がないため、子どもの手が届かない位置に置いたり、安全装置が付いたものを選んだりすることが重要になります。小さな子供がいる方は特に気を付けましょう。
電気ケトルの選び方
ここからは電気ケトル選びにチェックすべき重要なポイントを紹介します。これらを確認した上で、デザインを最後の判断基準にすることで自分にピッタリな電気ケトルが見つかると思います。
容量
電気ケトルを選ぶ際は、必要な容量があるかをまずチェックしましょう。
例えば、カップラーメン用の湯沸かしをメインに使う場合、ヌードルタイプだと一個300ml、どんぷりタイプは500ml強、麺が二倍入ったような焼きそばタイプは800mlほど必要です。
コーヒーカップで考えると、1杯は120~160ml、マグカップでたっぷり飲みたい場合は200~250mlとなります。こういった必要な湯量を複数分同時に入れられるかを計算し、自分に合った容量の電気ケトルを選びましょう。
素材の違い
現在の電気ケトルの本体素材はステンレス、耐熱ガラス、プラスチックの3つに分かれます。
ステンレスと耐熱ガラスは高級感やおしゃれ感があり、性質が安定しているのでお湯にニオイが残りにくい特徴があります。ただし、本体が熱くなりやすいのでヤケドに注意しましょう。
プラスチックは逆に本体が熱くなりにくく軽いので多くの製品で採用されています。しかし、人によってはお湯にプラスチックのニオイが残ると感じる方もいるようです。
注ぎ口
電気ケトルの注ぎ口は大口タイプと細口タイプの2つに分かれます。
大口タイプはカップラーメンなどお湯を一気に注ぎたい方に向き、細口タイプはコーヒーをドリップするようチョロチョロとお湯を注ぎたい方向きです。また、この細口タイプのケトルは別名ドリップケトルと呼ばれます。
どういった使い方をするか、ということをイメージした上で選びましょう。
ハンドル
ハンドルはしっかりと握りやすい形状かもチェックすべきポイント。手が大きい方はハンドルが閉じているものだと、手が入りきらなくなってしまったり、窮屈になったりしていまいます。
家族に手が大きめな方がいる場合は、余裕のあるオープンハンドルのものがいいでしょう。
欲しい機能はあるか
お湯を沸騰させるだけと思われがちな電気ケトル。細かく見ると機種によってさまざまな機能が搭載されています。ここでは重要な機能から順番に紹介するのでぜひ参考にしてください。
沸騰後自動オフ機能
この機能がついていない機種を探す方が難しいので書くか迷いましたが、一応説明すると沸騰時に自動で加熱をストップしてくれる機能です。もしなかったら不便で仕方ありません。
温度設定機能
あらかじめ設定した温度まで水を加熱することができる機能。機種によっては60℃/65℃/70℃など、5℃刻みであったり1℃刻みで調整できたりします。
飲み物をおいしく抽出できる適温(コーヒーは90℃ほど、抹茶は80℃など)でいれたいという、こだわりのある方はこの機能が付いたものを選びましょう。
一定時間保温機能
一定時間保温機能とは、水の沸騰後もゆるやかに加熱し続け一定時間保温する機能です。温度設定機能があるタイプはかなりの確率でこの機能も持っており、機種によって保温時間は20~60分など開きがあります。
家族の起床時間が微妙にズレているなど、保温時間内にお湯を少しずつ使いたい場合はこの機能が付いたものを選ぶと便利でしょう。長時間保温したい方は電気ケトルではなく「電気ポット」がおすすめです。
待機電力0機能
待機電力0機能はコンセントに繋いでいるだけの状態では消費電力が0になる機能です。電気ケトルは電源コードに繋ぎっぱなしの方も多いと思うので、そういった方におすすめ。
カルキ除去機能
水を沸騰後にさらに加熱し続け、内部に残留しているカルキを取り除く機能。どうしても気になる方はチェックするといいでしょう。このカルキ除去機能、搭載するモデルの少ないレアな機能です。
安全機能や構造は十分か
熱湯を扱うアイテムなので、どうしてもヤケドを含む事故とは切り離せない電気ケトル。安全機能が搭載されているかどうかで、防ぐことができる事故も多く存在します。
ここでは搭載されることの多い安全機能・安全構造を一つずつ解説するので、特に子どもの怪我など、少しでもリスクを減らしたい方はチェックしてください。
本体二重構造
本体外面とお湯との間にもう一つ層を設け、触った時の熱さを軽減する構造。ヤケドを防ぐだけでなく使い勝手もよくなるので、ないよりはあった方がいいでしょう。
蒸気カット構造
沸騰時の立ちのぼる湯気を極力抑えてくれる構造。本体が熱くならないモデルでも湯気が熱いことには変わりません。加湿器やアロマディフューザーの熱くないミストに触り慣れている子どもがいる方は特におすすめです。
空だき防止機能
本体内部の水が極少量になった場合に自動で電源オフになる機能が空だき防止機能。異常発熱による火事や本体の破損を防ぐ効果があります。ほとんどの電気ケトルに基本機能として搭載されている機能です。
転倒時漏れ防止構造
名前の通りですが、倒れた時にお湯の漏れを最小限にとどめる機能。本体が倒れたとしても注ぎ口が上に向くなど、構造に工夫がされた製品がこれに該当します。
赤ちゃんがハイハイ状態でぶつかり、大量のお湯によって大ヤケドしたという事故が過去にも起きています。そういった事故を防ぐためにも、自由に動けない方や小さい子どもがいる方は優先して選んで欲しい機能です。
電気ケトルのおすすめ【10選】
ここからはおすすめの電気ケトルをスタンダード、保温機能付き、温度設定&保温機能付きの3つに分けて紹介します。
スタンダードな電気ケトルのおすすめ【6選】
最初は水入れ→ボタンポチッ→沸騰!だけあればいい、という方に向けたスタンダードな電気ケトルのおすすめ商品を紹介します。機械が苦手な方にもピッタリなので、ぜひご覧ください。
デロンギ(DeLonghi) 電気ケトル アイコナ KBO1200J-R
容量 | 1L |
サイズ | 幅210×奥行165×高さ235mm |
重量 | 1.1kg |
消費電力 | 1,200W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
新しい風を感じるレトロモデル
目を引く配色とステンレスのメタリックな外観が上品さをかもし出す、レトロ風電気ケトル。格好いいだけでなく、注ぎ口が三角形なので注いだ後に水がこぼれにくい構造になっています。インテリアとしてもおすすめのモデルです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 電気ケトル ricopa IKE-R800
容量 | 0.8L |
サイズ | 幅150×奥行190×高さ260mm |
重量 | 0.8kg |
消費電力 | 1,200W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
かわいい縦長シルエットのケトル
ふた上部のつまみに開閉ボタンが付いたかわいらしい縦長電気ケトル。
アイリスオーヤマが調理家電で展開する「ricopa」シリーズの一つで、他にもホットプレートやオーブントースターなどを同じ配色で販売しています。シリーズで揃えても面白い商品です。
ティファール(T-fal) アプレシア ウルトラクリーン ネオ KO3905JP
容量 | 0.8L |
サイズ | 幅215×奥行153×高さ180mm |
重量 | 0.79kg |
消費電力 | 1,250W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
抗菌仕様で扱いやすい
本体に「マイクロバン」という抗菌素材をねりこみ、雑菌の繁殖を抑える抗菌モデル。水あかが付着しにくい底面や取り外せるフタと合わせて、お手入れもしやすい構造になっています。
タイガー(TIGER) 電気ケトル わく子 PCM-A080-HA
容量 | 0.8L |
サイズ | 幅161×奥行213×高さ185mm |
重量 | 0.93kg |
消費電力 | 1,300W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能、本体二重構造、転倒時漏れ防止、給湯ロック機能、蒸気カット機能 |
安全構造にこだわるいぶし銀
とにかく安全機能にこだわったモデル。電気ケトルでは珍しい転倒時漏れ防止機能も搭載しています。本体両面に窓があるのも特徴で、注ぎ口正面以外からなら残りの水量が見える設計です。
実際に使っていますが、フタを完全に外せ、上部中央のスイッチを押さないとお湯をしっかり注げない仕様になっています。また、沸騰時のスチームが抑えられ、二重構造の本体により触っても熱さをあまり感じません。
安全機能の充実した電気ケトルが欲しい方必見のアイテムです。
アピックス 電気カフェケトル FSKK-8728 CP
容量 | 0.7L |
サイズ | 幅286×奥行144×高さ197mm |
重量 | 0.9kg |
消費電力 | 900W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
シックな銅色ボトルに木目調ハンドル
コーヒーをおしゃれにいれたい方におすすめのシックな銅色電気ケトル。ハンドルとふたのつまみ部が木目調になっているところもさりげないおしゃれポイントです。性能としては非常にシンプルに仕上がっています。
ラッセルホブス(Russell Hobbs) 電気ケトル 7412JP
容量 | 1.2L |
サイズ | 幅270×奥行130×高さ235mm |
重量 | 0.78kg |
消費電力 | 1,250W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
勢いよく注げる細口タイプ
10年以上売れ続けるロングセラー電気ケトル。本体が鏡面仕様のステンレスで美しく、ハンドルはプラスチック製で熱くなりにくい上に持ちやすい形状に工夫されています。
注ぎ口のケトル接合部にも特徴があり、あえて太くすることで水の勢いを調整することに成功。インテリアとしてもおすすめの秀作です。
保温機能付き電気ケトルのおすすめ
続いては湯沸かし後に一定時間保温できる電気ケトルのおすすめ商品を紹介します。
象印(ZOJIRUSHI) 電気ケトル CK-AW10-TM
容量 | 1L |
サイズ | 幅220×奥行145×高さ225mm |
重量 | 1kg |
消費電力 | 1,300W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能、本体二重構造、蒸気カット機能、転倒時漏れ防止 |
便利機能 | 待機時消費電力ゼロ、カルキとばし |
1時間90℃にキープできる
円柱状のフォルムを持ち、フタを完全に外せる電気ケトル。90℃で1時間保温できるので、朝の忙しい時間帯など、一度沸かせば待つことなくお湯をつかうことができます。
カルキとばしコースを搭載し安全機能も充実。掃除もしやすく非常にユーザーフレンドリーな製品です。
温度設定&保温機能付き電気ケトルのおすすめ【3選】
次に温度設定も保温機能も付く、おすすめの電気ケトルを紹介します。
デロンギ(DeLonghi) 電気ケトル アイコナ KBOE1230J
容量 | 1L |
サイズ | 幅270×奥行220×高さ250mm |
重量 | 1.4kg |
消費電力 | 1,200W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
最大保温時間 | 30分 |
本体表面の細かな凸凹がおしゃれ
デロンギ販売では初となる細口の電気ケトル。独特の美しいフォルムはそのままに、本体から細口まで凸凹加工された表面の質感がおしゃれさを演出します。
温度設定は50・60・80・95・100℃の5段階。それぞれのボタンを押すだけの簡単操作なので、機械が苦手な方へのプレゼントとしてもおすすめです。
ビタントニオ(Vitantonio) アクティ 温調ドリップケトル VEK-10-K
容量 | 0.8L |
サイズ | 幅300×奥行140×高さ164mm |
重量 | 1.1kg |
消費電力 | 1,200W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
最大保温時間 | 30分 |
バリスタ監修の使いやすいモデル
全体的にマット仕様でスタイリッシュにまとまった電気ケトル。バリスタが監修しているということで、持ちやすさや注ぎ口の角度などハンドドリップにこだわった構造になっています。
温度設定は50~100℃を1℃刻みで調整可能。また、いったん電源プレートから離して戻すと再加熱→保温をする「バリスタ機能」を搭載しています。ハンドルが使い込むほど味が出る天然木製というポイントも◎。
山善(YAMAZEN) 電気ケトル YKG-C800-E
容量 | 0.8L |
サイズ | 幅285×奥行190×高さ240mm |
重量 | 0.98kg |
消費電力 | 1,000W |
安全機能 | 自動電源オフ、空だき防止機能 |
最大保温時間 | 60分 |
山善の送り出す良コスパモデル
細長シルエットの山善製電気ケトル。とにかく機能が充実しており、温度設定は50~100℃を1℃刻みで調整できるうえ、保温時間は60分とかなり長めです。
性能も文句がなく、価格が控えめなところがうれしいポイント。
まとめ
今回は電気ケトルについて機能ごとの選び方を説明しました。気になったものは見つかりましたでしょうか?
お茶やコーヒーにこだわりのある方は、温度調整をできるモデルが断然おすすめ。電気ケトルは収納しない方も多い製品だと思います。部屋のインテリアとしても考え、ぜひおしゃれなモデルを選んでください。