さまざまな映像を壁やスクリーンに映し出し、モニター変わりに使えるプロジェクター。アウトドアでも使えるコンパクトなものから、がっしりと固定して使うタイプまで多種多様な製品が販売されています。
今回の記事では、そんなプロジェクターの選び方とおすすめの製品を紹介。ちょっとわかりにくいスペックもこれを読めば理解の助けになるかも!?ぜひプロジェクター選びに役立ててください。
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プロジェクターとは

プロジェクターとはDVD・ブルーレイプレーヤー、ゲーム機やPCなどから受信した映像を、壁やスクリーンなどに映すことができるアイテムです。中にはOSを内蔵し、ネット環境さえあればプロジェクター単体で映像を楽しめるモデルも。
家庭ではホームシアターや場所を選ばない映像機器として、仕事ではプレゼンに利用されることが多くなります。特性的にはモニターと似ており、基本的にプロジェクターのみではテレビを観ることはできません。
プロジェクターでテレビを見るには?
結論から言うとチューナーつきのDVD・ブルーレイレコーダーをつなげれば、プロジェクターでもテレビを見ることができます。他にもTVチューナーを内蔵したPCに接続するといった方法も。以下の方法があるので参考にしてください。
- チューナーつきのDVD・ブルーレイレコーダーと接続
- TVチューナーを内蔵したPCと接続
- torne付きのPS3と接続
- nasne付きのPS4と接続
- チューナー機器と接続
- スマホ・PCと接続(※TVer利用で民放5局の番組を視聴可能)
いかがでしょうか。プロジェクターと接続機器の配線の関係もあり、すべて対応しているとは限りませんがおおむねこのようになっています。
※TVer
日テレ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビの番組をPCやスマホで視聴できるサービス。公式ホームページはこちら
プロジェクターの選び方

プロジェクターはどういった選び方をすればいいのか、かなりわかりづらい機器の一つだと思います。ここからはチェックすべき重要なポイントを説明するので、選び方の指針に役立ててください。
解像度をチェック
プロジェクターの解像度というのは、1280×720や1920×1080といった数値で表され、これは映像を構成する点(画素)の数を表現したものです。つまり、数値が大きいほど、より細部まで映像を表現できるという目安になります。
近年のPCモニターやテレビは基本的にこの数値の比率は16:9が多いので、特別な用途を除き16:9のものを選びましょう。
16:9の代表的な解像度は、1280×720(ハイビジョン)、1920×1080(フルハイビジョン)、3,840×2,160(4k)となります。
投影方式

解像度とあわせて重要になるポイントが、映像出力の心臓部となる投影方式です。ここでは家庭用プロジェクターに採用される3つの投影方式の特性を解説します。
DLP方式
非常に小さいミラーの集合体などを用いて映像出力をするのがDLP方式。大きい機構が要らないので軽量かつ小型のプロジェクターが多く、比較的安価です。
高コントラストでなめらかな映像が期待できますが、人によってはレインボーノイズと呼ばれる虹状の残像が見えてしまうことも。ただし、技術の進化で近年のDLP方式プロジェクターはそういったノイズが低減されているものが多いようです。
低価格帯からミドルレンジまで幅広く販売されています。
液晶方式(3LCD方式)
明るさを保つため光を透過する液晶を複数搭載し、組み合わせて映像を作り出すのが液晶方式(3LCD方式)。色の表現力が高いのですが、コントラストは低くなりがちで経年劣化しやすい特徴があります。
持ち運ぶにはあまり向かない重さ・サイズです。
LCOS方式
液晶方式と似た仕組みですが、こちらは光を反射する液晶を使って映し出す方式です。なめらかで美しい高画質な映像が望めますが、非常に高価な上、サイズや重さもかなり大きくなります。
明るさ

映す場所が決まっているテレビやモニターと比べ、比較的取り回しに自由が利くプロジェクター。映像の明るさは非常に重要な項目です。
この明るさ、LED照明と同じ単位のlm(ルーメン)を用い、数字が大きいほど明るいという指標になります。つまり、求める画面サイズが大きく、周囲の環境が明るいほど大きなlmが必要ということ。
明るい場所でプロジェクターを使うなら2000lm以上を目安に導入しましょう。ちなみに、気軽に持ち運びできる小型プロジェクターだと、1000lm以下といったものがほとんど。用途にあわせしっかり検討してください。
プロジェクターの明るさで時折出てくるこの単位。ANSIルーメンとは、映し出された映像の平均的な明るさを示した数値となります。このANSIがついていない場合、一部は明るいけど一部は暗い…といったようなことも。
語呂合わせで安心ルーメンと覚えてもいいかもしれません。
手軽さで選ぶ
上で少し触れましたが、プロジェクターにはバッテリーを内蔵しアウトドアで使えるようなコンパクトなタイプ(別名:モバイルプロジェクター)と、部屋にどっしりと配置したり天井に吊るしたりするタイプの2つに分かれます。
キャンプなど屋外や、屋内でも気軽に移動して使いたい方はコンパクトタイプ。ホームシアターやビジネスなどに使いたい方はスタンダードなタイプがおすすめです。
コントラスト比

コントラスト比というのは、映像の明るい部分と暗い部分の差を表した数値です。5,000:1や20,000:1のように表現され、この数値が大きいほど明るい部分と暗い部分のメリハリがあり、鮮明に見えるということになります。
ただし、上で紹介した投影方式や明るさによっても映像の鮮明さは変わってくるので、それぞれを総合的に見て判断しましょう。
ネイティブコントラストとダイナミックコントラスト
コントラストのスペックを見ると時折出てくるこの2つ、簡単に言うとダイナミックコントラストはプロジェクター内部で明るさを調整し、よりコントラストを高める工夫をしたコントラストのこと。
対してネイティブコントラストはそういった機能を使わない、プロジェクターの素のコントラスト能力を表した数値となります。ネイティブコントラスト能力が高いほど安定性が高いという認識でいいでしょう。
短焦点タイプか

プロジェクターを設置する時に重要となるのが、短焦点タイプかそうでないかということ。スクリーンなどの投影する場所から、プロジェクターをあまり離さず大画面を映せるのが短焦点タイプです。
あまりイメージが湧かないかもしれませんがこれがかなりのメリットで、例えば、壁際に置いたテレビボードの上に短焦点プロジェクターを置き、壁をまるで大型テレビのように使用することも。
ただし、それ相応に高価なモデルが多いため、短焦点プロジェクターが欲しい場合は散財を覚悟しましょう。
スピーカーの有無
プロジェクターはそもそもスピーカーがついていなかったり、ついていてもおまけ程度の音質だったりすることが多くなります。一応、スピーカーがいかに大きい音を出せるかという目安として、W(ワット)でスペックが表されます。
このWが大きいほど大きな音まで表現できるということにつながるので、迫力ある音を求める方はチェックしましょう。目安としては、5Wほどあるとある程度の音質は望めます。
ただし、プロジェクターに音質を求めるよりも、基本外部スピーカーに頼ったほうがいいでしょう。
プロジェクター単体で動画配信サービスを利用できるか

バッテリーを内蔵するコンパクトタイプに多いのですが、プロジェクター自体にAndroidなどのOSを搭載するものも。
そういったものなら他にネット回線さえあればNetflixやAmazonプライムビデオ、Youtubeなどをプロジェクター単体でみれるため余計な出費がなく、取り回しやすさにつながります。
気楽に映画やドラマなどを楽しみたい方はチェックしましょう。
プロジェクターのおすすめ【9選】
ここからはおすすめのプロジェクターをポータブルタイプ、スタンダードタイプ、短焦点タイプの3つに分けて紹介します。
ポータブルタイプのプロジェクターのおすすめ【2選】
まずはモバイルプロジェクターとも呼ばれ、気軽に移動して使えるおすすめのポータブルタイプのプロジェクターを紹介。すべてアウトドアでも使えるようバッテリーを内蔵した製品となっています。
Anker モバイルプロジェクター Nebula Capsule II

投影方式 | DLP |
解像度 | 1280×720 |
サイズ | 直径約80×高さ約150mm |
重量 | 約740g |
明るさ | 200ANSIlm |
ランプ寿命 | 約30,000時間 |
インターフェース | HDMI:1、USB-A:1、USB-C:1(充電用)、AUX(出力) |
満充電時動画再生時間目安 | ~3時間 |
コントラスト比 | - |
スピーカー出力 | 8W |
備考 | Android TV9.0搭載、自動台形補正機能あり、wifi接続可、Bluetooth搭載 |
多様な接続方法に対応
HDMIやUSB、Bluetoothにwifiと多様な接続機器に対応するプロジェクター。500ml缶のようなスタイルで取り回しやすさも魅力です。Android TVを搭載していることもポイントで、Youtubeをはじめさまざまな動画※を楽しめます。
満充電時の動画再生時間も長いので、色々な場所で映像を楽しみたい方は要チェック!
※若干の注意点として、NetflixとAmazonプライムビデオを利用する場合はあらかじめ「Nebula Manager」というアプリをダウンロード(無料)しないといけません。
LG LEDポータブルプロジェクター PF50KS

投影方式 | DLP |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅170×奥行178×高さ52mm |
重量 | 約1kg |
明るさ | 600lm |
ランプ寿命 | ~30,000時間 |
インターフェース | HDMI:2、USB-A:1、USB-C:1、ヘッドホン:1、LAN:1 |
満充電時動画再生時間目安 | ~2.5時間 |
コントラスト比 | 100,000:1 |
スピーカー出力 | 1W×2 |
備考 | WebOS内蔵、自動台形補正機能あり、wifi接続可、Bluetooth搭載 |
WebOSを搭載する
WebOSを搭載するので、YoutubeやNetflixの視聴にこれ単体で対応しています。ポータブルタイプの中ではサイズが大きめですが、HDMI端子を2つ搭載しコントラスト比も非常に高くなっています。
フルハイビジョンに対応していることもポイント。据え置きタイプとモバイルプロジェクターの中間と言った製品です。
スタンダードタイプのプロジェクターのおすすめ【3選】
次は基本的に据え置いて使用する、おすすめのスタンダードタイプのプロジェクターを紹介します。比較的明るい場所で80インチ越えの映像を楽しみたい方はこちらから!
エプソン(EPSON)プロジェクター EH-TW650

投影方式 | 3LCD |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅302×奥行249×高さ87mm |
重量 | 約2.7kg |
明るさ | 3,100lm |
ランプ寿命 | ― |
インターフェース | HDMI:2、RCA:1、USB-A:1、ミニD-sub 15pin:1 |
コントラスト比 | 15,000:1 |
スピーカー出力 | 2W |
備考 | 自動台形補正機能あり、無線lan接続可、MHL対応 |
各種映像端末に対応
「シネマ」、「ゲーム」といった4つのカラーモードを搭載するプロジェクター。ダイナミックモードは最大の明るさで投写し、シネマモードは比較的で暗い部屋に向く明るさといったように、簡単なモードの切り替えが可能です。
Chromecast™、Amazon Fire TV、Fire TV Stick、Apple TVなどのストリーミング端末が動作確認済みといったこともうれしいポイント。
エプソン(EPSON) ホームプロジェクター dreamio EH-TW7100

投影方式 | 3LCD |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅410×奥行310×高さ157mm |
重量 | 約6.9kg |
明るさ | 3,000lm |
ランプ寿命 | ― |
インターフェース | HDMI:2、USB-A:2(片側は給電用)、ステレオミニジャック:1 |
コントラスト比 | 40,000~100,000:1 |
スピーカー出力 | 10W×2 |
備考 | 縦横自動台形補正機能あり、Bluetooth搭載 |
最新技術で仮想4k映像を出力
「4Kエンハンスメントテクノロジー」というエプソン独自の技術で、フルハイビジョンながら4kクラスの映像にアップコンバートし、4k信号の受信も可能なプロジェクターです。
斜め横という特殊な設置場所に対応することも大きな魅力。上下の映像ゆがみを補正する機能はほとんどのプロジェクターが持ちますが、このモデルは横のゆがみも補正できるため、斜め横からも映像を出力することが可能です。
他にも10W出力のスピーカーを2基搭載するなど、ハイバランスにまとまった作り。財布の都合さえあうならほとんどの方におすすめのモデルです。
BenQホームシネマプロジェクター TK800M

投影方式 | DLP |
解像度 | 3840×2160 |
サイズ | 幅353×奥行272×高さ135mm |
重量 | 4.2kg |
明るさ | 3,000lm |
ランプ寿命 | 4,000~15,000時間 |
インターフェース | HDMI:2、USB-A:1、USB-Minib:1、D-sub 15pin:1 |
コントラスト比 | 10,000:1 |
スピーカー出力 | 5W |
備考 | 自動台形補正機能あり |
スポーツ観戦向きの4kモデル
鮮明なカラーと4kの繊細ながら迫力のある映像を誇る、スポーツ観戦にぴったりのモデル。映像モードの切り替え機能があり、「スポーツモード」の他にサッカー視聴に的を絞った「フットボールモード」を搭載します。
ちなみに、スポーツモードは赤系の暖色を際立たせ、フットボールモードは肌の色と芝を強調し、まるで野外スタジアムにいるような没入感を与えてくれるとのこと。スポーツ観戦好きな方はチェック推奨です。
短焦点プロジェクターのおすすめ【4選】
続いてはスクリーンや壁とあまり距離を離さなくても大画面表示できる、おすすめの短焦点プロジェクターを紹介します。
Acer(エイサー) プロジェクター H6517ST

投影方式 | DLP |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅314×奥行223×高さ93mm |
重量 | 2.5kg |
明るさ | 2,200~3,000lm |
ランプ寿命 | 4,000~8,000時間 |
インターフェース | HDMI:2、USB-Minib:1、ミニD-sub 15pin:1、アナログRGB、RCA端子:1 |
コントラスト比 | 10,000:1 |
スピーカー出力 | 2W |
備考 | 自動台形補正機能あり、MHL対応 |
ほこりの侵入を防ぐ設計
重要パーツへのほこりの侵入を防ぐ「シールドエンジン設計」がうれしい製品。別売りの3Dメガネを利用すれば3D映像を楽しむことも可能です。
投影距離と画面サイズ目安が細かく発表されており、壁から45cm離すと40インチ、66cm・60インチ、88cm・80インチ、1.1m・110インチとなっています。ほこりが気になる方におすすめです。
BenQ 短焦点プロジェクター HT2150ST

投影方式 | DLP |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅380.5×奥行277×高さ121.7mm |
重量 | 3.3kg |
明るさ | 2,200ANSIlm |
ランプ寿命 | 3,500~7,000時間 |
インターフェース | HDMI:2、USB-A:1、USB-Minib:1、ステレオミニジャック:1 |
コントラスト比 | 15,000:1 |
スピーカー出力 | 10W×2 |
備考 | 自動台形補正機能あり |
ゲーム用に設計されたプロジェクター
もちろんゲーム以外にも対応しますが、特にゲーマーにおすすめしたい、ゲーム特化型プロジェクターです。クリアで繊細な色彩表現に加え、プロジェクターながら16.67msというかなりの水準の低入力遅延を誇ります。
映像も明るい部屋用と暗い部屋用と2つのゲームモードを搭載。リアルの環境にあわせコントラストと色彩表現を鮮明にすることで、見逃しがちなアイテムも発見できるかもしれません。
スピーカーも10Wが2基と低音から高音までカバー。大画面でゲームを楽しみたい方はぜひ!ちなみに、投影場所から1.5mの位置にプロジェクターを配置すると画面は100インチほどになります。
LG 超短焦点レーザー光源プロジェクター HF85LS

投影方式 | DLP |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅118×奥行353×高さ193mm |
重量 | 約3kg |
明るさ | 1,500lm |
ランプ寿命 | ― |
インターフェース | HDMI:2、LAN:1、S/PDIF:1、ステレオミニジャック:1 |
コントラスト比 | 150,000:1 |
スピーカー出力 | 3W×2 |
備考 | WebOS内蔵、縦横自動台形補正機能あり、無線lan接続可、Bluetooth対応 |
驚異の「超」短焦点モデル
壁から20cm離すだけで120インチ、8cmでも90インチの画面広がる超短焦点タイプのプロジェクター。新採用の高画質エンジンによって従来モデルより色の表現力が上がり、より深みのある鮮やかな映像を楽しめます。
ネット環境さえあればYoutubeやNetflixの視聴ができるWebOSを内蔵し、珍しい横方向の画面ゆがみ補正機能持ち。プロジェクターを置くスペースに悩んでいる方全般におすすめです。
エプソン(EPSON) ホームプロジェクター dreamio EH-LS500

投影方式 | 3LCD |
解像度 | 1920×1080 |
サイズ | 幅458×奥行375×高さ210mm |
重量 | 9.3kg |
明るさ | 4,000lm |
ランプ寿命 | ― |
インターフェース | HDMI:3、USB-A:2(片側は給電用)、USB-Minib:1、ステレオミニジャック:1 |
コントラスト比 | 2,500, 000:1 |
スピーカー出力 | 10W×2 |
備考 | Android TV端末同梱 |
すさまじいコントラスト比を誇る
最後に紹介するのは圧倒的なスペックを持つ超短焦点プロジェクター。出力最大時のコントラスト比はなんと2,500,000:1!圧倒的です。
スタンダードタイプで紹介したEH-TW7100と同じく「4Kエンハンスメントテクノロジー」でフルハイビジョン映像も4kクラスの映像に変換。もちろん4k信号の受信も可能でダイナミックな映像を投写します。
また、Android TV端末が同梱するので、ストリーミング映像も機器を買い足さなくてOK!3Dメガネを導入することで3D映像も楽しめます。ちなみに、距離50cmで80インチ、70cmで120インチの投写が可能。
家庭で最高峰の映像を楽しみたい方に!
まとめ
今回はプロジェクターの選び方として、スペックの見方をメインにとらえて記事にしてみました。自分の環境に向くプロジェクター選びの一助になりましたでしょうか。
アウトドアでも使うか寝室やリビングなど持ち運んで使いたい方はポータブルタイプ、ゲームやホームシアターとして利用したい方はスタンダードタイプや短焦点タイプがおすすめです。
ぜひ生活にぴったりとあうプロジェクターを見つけ出してください。