そのまま食べてもよし、あんころ餅や磯辺焼き、お雑煮やお汁粉など汁物にも大活躍する「餅」。さまざまな行事に欠かせない縁起物としても知られます。
今回はそんな餅を気軽に作れる、餅つき機について選び方、おすすめの製品を紹介。手作業で餅をついていて大変な思いをしている方、できたての餅を食べたことがない方もぜひ読んでみてください。
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餅つき機の選び方
まずは餅つき機を選ぶ上で重要なポイントを説明します。餅つき機を今まで使ったことがない方、選び方に不安が残る方は要チェックです!
一度に作れる餅の量をチェック
餅つき機を選ぶ上で一番重要なポイントが、どれだけの量のもち米を餅にできるかということ。家庭用では少ないものだと2合ほどから、最大で5升※のもち米を一気に加工できる大容量タイプもあります。
もち米は一人あたり1合を目安に計算しましょう。1合のもち米から餅が大体170gほど作れ、1升なら1.7kgという計算。市販の切り餅サイズだと一個約50gほどなので、1合あたり切り餅が約3~4個、小ぶりな丸餅なら一個30gほどなので、1合につき5~6個ほどつくれます。
製品によっては連続で餅つきできないものも多いので、食べる人数、配りたい人数を検討し、一度に作れる製品を選ぶと手間がかからないのでおすすめです。
※1升=10合です。
本体サイズを確認
餅つき機は小型タイプもありますが、全体的に調理家電の中ではかなり大きい部類。導入したのに使う場所がないようではせっかくの餅つき機が宝の持ち腐れとなってしまいます。
一か所に設置し年中使うにせよ、使う間だけ取り出し普段は収納するにせよ、サイズをしっかり確認し場所を前もって確保しましょう。
餅以外に作れるものはあるか
餅つき機と言うからには餅をつけるのは当たり前ですが、製品によっては餅以外にさまざまな調理をおこなえるものも。餅のオフシーズンに活用の幅が広がるので、あったらうれしい機能としてチェックしましょう。
ここでは作れるものの一例を紹介します。
パン生地やうどん生地
餅つき機のこねる機能を利用し、パンやうどん生地を作れるものも。ただし、ホームベーカリーとは違い、焼いたりゆでたりはできません。
逆に、ホームベーカリーはパン焼きにくわえ、餅をつくれる機能を持つものが多々あります。餅のおいしさ的には餅つき機の方にかなりの分がありますが、手作りパンの方が気になる!といった方はホームベーカリーもチェックしてみてはいかがでしょう。
みそ作り
みそ作りの中でかなり大変な、ゆでた大豆をすりつぶす工程を、みそ専用のはねを使いラクラクと行える製品もあります。注意点として、みそ作りができる製品でもみそ用のはねが同梱するタイプと別売りのタイプがあるので、みそ作りの予定がある方はしっかり確認しましょう。
蒸し調理
ほとんどの家庭用餅つき機で使えるのが蒸し料理への活用。もち米を蒸す際に使う蒸し機能で、茶わん蒸しやプリン、おこわなどの蒸し料理を作ることができます。製品によっては蒸し調理が楽になる専用の蒸し台が付属するものも。
つき・こねのみの一部の大型タイプでは対応していません。
餅つき機のおすすめメーカー
餅つき機を手掛けるおすすめメーカーを紹介します。
エムケー精工
ユニークながらツボはしっかり押さえた調理・日常家電、自動車の洗浄機器、情報表示板など時代のニーズに応えるモノづくりと向き合う日本メーカーです。餅を上から蒸し余分な水分をカットすることでコシを生みだす、独自の「上蒸し式」を採用しています。
みのる産業
アイディアあふれる製品を開発する日本のメーカーです。農業に役立つ機器を中心に、農業用車両まで手掛けるので、農業に携わる方はご存じの方も多いのではないでしょうか。非常にスリムな餅つき機を開発しています。
東芝
半導体といった精密機器からパソコン用品、冷蔵庫やエアコンなどの大型家電まで展開する、言わずと知れた日本メーカーです。パンやピザ生地作りに便利な発酵機能を持つものから大型餅つき機まで扱います。
象印マホービン
マホービンの名前の通り、真空断熱効果のある独自の魔法びん技術を用いた製品が礎となった日本メーカーです。電気ポットや炊飯器など調理家電を多く手掛け、餅つき機ではスタンダードな製品から、マイコン制御によってボタン一つで蒸しからつきまで完了する便利な製品を扱っています。
タイガー魔法瓶
こちらも魔法瓶製造から歩み始めた日本メーカーです。炊飯器、電気ポットといった調理家電を中心に、魔法瓶技術を用いたランチジャーなども手掛け、餅つき機では昔ながらの堅実でアナログチックな製品を展開します。
餅つき機のおすすめ【6選】
ここからはおすすめの餅つき機を小型、スタンダード、大型の3つに分けて紹介します。
【小型】餅つき機のおすすめ【2選】
最初に小型~スタンダードサイズのおすすめ餅つき機を紹介。小型といってもモーターやヒーターを内蔵するため、それなりの大きさになってしまいます。置く場所はしっかりと確認しましょう。
エムケー精工(MK Seiko) もちつき機 ミニもっち RM-05MN
もち米容量 | 3~5合 |
サイズ | 幅310×奥行230×高さ280mm |
重量 | 約5kg |
消費電力 | ヒーター/430W、モーター/~90W |
蒸し機能 | 有り |
餅以外に作れるもの | バターロール(パン)生地、うどん、プリン、おこわ他 |
ひたし時間を短縮できる
通常6~12時間かかるもち米を水に浸す時間を、「ひたすコース」を使うことで約60分にまで短縮可能な餅つき機。小型ながらコシのある餅を生みだすエムケー精工独自の「上蒸し式」を採用していることもポイントでしょう。
蒸し台が付属するので、プリンや蒸し野菜、赤飯といった蒸し料理使える活躍の場が広い製品です。もち米のひたし時間を短縮したい方、コンパクトな餅つき機を探している方におすすめ。
みのる産業 つき姫 もちつき機 HS-036
もち米容量 | 3合 |
サイズ | 幅210×奥行220×高さ300mm |
重量 | 約4.5kg |
消費電力 | ヒーター/500W、モーター/135W |
蒸し機能 | 有り |
餅以外に作れるもの | 蒸し料理、おこわ他 |
3合限定のスリムモデル
もち米のひたし作業さえ済んでいれば、約25分で餅がつきあがる餅つき機。ほぼ円柱状のスリムなデザインも特徴で、備え付けの取っ手も含め持ち運びしやすく、置く場所を選ばないという強みがあります。
付属する蒸し容器を使えば蒸しパンや肉まんなど蒸し調理も可能。3合以下でも以上でも作れないので、一人暮らしから3人ほどまでの少人数世帯におすすめです。
【スタンダード】餅つき機のおすすめ【2選】
次に~1升のもち米に対応するスタンダードな餅つき機のおすすめ製品を紹介します。
東芝(TOSHIBA) もちつき機 もちっ子生地職人 PFC-M116
もち米容量 | 2合~1升 |
サイズ | 幅250×奥行353×高さ309mm |
重量 | 約7.7kg |
消費電力 | ヒーター/680W、モーター/~185W |
蒸し機能 | 有り |
餅以外に作れるもの | パン生地、茶わん蒸し、赤飯等蒸し物 |
パン生地の発酵機能も持つ
つき・蒸し・ねり・発酵と1台4役の機能を搭載する多機能モデル。餅は標準・やわらかめの2パターンでつき分けできます。センサーで室温と生地温度をチェックすることで可能になった発酵機能が特に珍しい機能でしょう。
2合という少量から1升までの餅作りに対応することも驚きですが、マイコン制御によってひたし時間を約40分に短縮する機能も持ちます。パン作りに使いたい方、多機能な餅つき機が欲しい方は要チェック!
象印(ZOJIRUSHI) 餅つき機 BS-ED10-WA
もち米容量 | 5合~1升 |
サイズ | 幅250×奥行355×高さ275mm |
重量 | 約7.5kg |
消費電力 | ヒーター/600W、モーター/~160W |
蒸し機能 | 有り |
餅以外に作れるもの | パン生地、みそ、おこわ、うどん他 |
餅つき1ボタン!
ひたし済みのもち米を臼に入れ、1ボタンで「蒸し~つき」まで自動運転機能を持つ、マイコン搭載のお手軽餅つき機。取り出しやすいよう臼に取っ手が備え付けられていることも魅力の1つです。
~1升までのモデルではレアな、みそ専用はねが付属することもポイント。象印独自の設計で、考え抜かれた角度・形状によって500gの大豆を約5分で潰せます。みそを作りたい方、とにかく簡単に餅をつきたい方におすすめです。
【大型】餅つき機のおすすめ【2選】
続いて、一度に1升以上の餅作りしたい方におすすめの、大型餅つき機を紹介します。
タイガー(TIGER) 餅つき機 「力じまん」 SMG-A360
もち米容量 | 1~2升 |
サイズ | 幅454×奥行312×高さ350mm |
重量 | 約10.5kg |
消費電力 | ヒーター/830W、モーター/~260W |
蒸し機能 | 有り |
餅以外に作れるもの | バターロール生地、ピザ生地、赤飯、みそ(はね別売り) |
アナログボタン操作の堅実モデル
きっちりと押した感のあるボタンで操作する、アナログチックな大型餅つき機。餅作りの面で目立った特徴はありませんが、最大の特徴として「もちとり器」が付属することがポイントでしょう。
これは、できあがった餅に底がすぼまった筒状のもちとり器かぶせることで、餅がもちとり器に吸いこまれるように簡単に取り出せるというもの。ほとんど熱を感じないので、濡れぶきんなどを使わずに済むという仕組みです。
熱い思いを極力したくない方、昔ながらの餅つき機が欲しい方におすすめ。
別売りのみそ用羽根も見つけにくかったので掲載しておきます。
エムケー精工(MK Seiko) もちつき機 RMJ-54TN
もち米容量 | 1.5~3升 |
サイズ | 幅415×奥行325×高さ405mm |
重量 | 13kg |
消費電力 | ヒーター/795W、モーター/~355W |
蒸し機能 | 有り |
餅以外に作れるもの | パン生地、うどん、みそ、蒸し料理他 |
一度に3升もの餅作りができる
蒸し・ねり・つきをおこなえる家庭用餅つき機では容量最大クラスのモデルがこちらの「RMJ-54TN」。コシのある餅が作れるエムケー精工独自の「上蒸し式」はそのままに、蒸し料理やみそ作りも楽しめます。
後部に排熱ファンを搭載するため連続でつくことも可能ですが、壁際に置いてファンを塞がないよう注意しましょう。大量に餅つきがしたい方におすすめです。
まとめ
杵や臼を使っての餅作りも風情があって楽しいものですが、人の集まりなど昨今の情勢でかなり厳しくなっています。その点、餅つき機を使うことで、それなりに接触を抑えながら餅を使った行事など楽しめるかもしれません。
余談ですが、冬場(室温が低いと)はもち米が水を吸収しにくくなるので、ひたし時間長めにすることをおすすめします。また、つきたての餅は非常に熱いので、ヤケドには十分注意してください!
今回複数製品を紹介したエムケー精工から、ハンドルを回すだけで簡単に丸餅を成形できる便利アイテムも販売しています。よかったら餅つき機と合わせてチェックしてください。