1921年に誕生し、約100年の歴史があるポップアップトースター。簡単操作で食パンを焼き上げられる便利さが特徴のアイテムです。存在は知っていても実物を見たことがない方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんなポップアップトースターのメリット・デメリットから選び方、掃除方法や注意点まで紹介。ぜひ参考にしてくださいね。
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ポップアップトースターのメリット・デメリット
ポップアップトースターはトーストを焼く上でさまざまなメリット・デメリットが存在します。ここではそれぞれを解説するので、自分に合うかどうかを見極める指針にしてください。
ポップアップトースターのメリット
ポップアップトースターはパンと熱源の距離が近いため、外側をカリッと、中はフワッと、かつ素早く焼き上げることが可能です。また、歴史のある家電ということで、レトロチックなデザインのものも多く、室内のインテリアとしての一面も。
トースターとしてはオーブントースターよりもコンパクトで場所を取りません。軽いものが多いので、気軽に移動できることもメリットでしょう。
ポップアップトースターのデメリット
ポップアップトースターは基本的に、トーストを2枚までしか焼けないものがほとんど。中には4枚まで焼けるものもありますが、確認できたものだと輸入品のみで値段もはね上がってしまいます。
そういったことから、4枚同時にトーストを焼きたい方にはオーブントースターがおすすめです。
また、ほとんどのポップアップトースターはフレンチトーストのように何かをぬって焼いたり、何かを乗せたり挟んだりしながら焼くことはできません。あくまでトーストを焼くための家電ということをお忘れなく。
パンにチーズなどをのせて焼きたい方はオーブン機能があるこちらをご覧ください。
ポップアップトースターの選び方
ポップアップトースターを検討している方の中には、何を基準にして選べば良いのか迷ってしまう方も多くいると思います。ここからは、選び方に役立つ大切なポイントを紹介。ぜひ参考にしてください。
掃除は簡単にできるか
ほとんどのポップアップトースターは本体下部にパンくずトレイが付いていますが、中には付いていないものも。簡単に掃除をするためにも、このトレイがあるかチェックは欠かさないようにしましょう。
パンくずトレイは、単純に底部のトレイを引き出して掃除できるタイプ、ネジを外すと底部が外れるようになったタイプがあります。
好みの厚さのパンは焼けるか
お手軽にトーストを焼けるポップアップトースターですが、機種によっては4枚切りのパンを焼けないものも多々あります。
これは、ポップアップトースターの構造上、パンと加熱部の距離が近いので、接触して発火や発煙の原因になるためです。
4枚切りのパンを焼ける機種も厚いパンのほうが焦げやすい、と覚えておくと使う時に役立つかもしれません。
欲しい機能があるか
ポップアップトースターにはさまざまな機能が付くものがあります。自分が欲しいと思う機能がついたものを選びましょう。ここでは機能別にご紹介します。
冷凍パンモード
食パンは最低一斤から売っていることが多く、賞味期限内に消費が辛い場合もあるかと思います。そんな時に役立つのが冷凍パンモード!このモードがあれば冷凍したパンをそのままトーストに焼き上げ可能です。
パンを消費しきれない方、冷凍パンを駆使して食費を浮かせたいといった方はこの機能が付いたものを選ぶといいでしょう。多くのポップアップトースターに搭載される機能です。
リフトアップ機能
ポップアップトースターのパン挿入部を底上げし、背の低いパンやベーグルなどを焼けるようにするのがリフトアップ機能です。ベーグルが好きな方は一考してみては?
パンウォーム機能
パンウォーム機能はポップアップトースター上部に小さなアミを設置し、クロワッサンやロールパンなどを本体からの熱で温める機能です。
私はドーナツを温めたい時に使っています。
安全装置
安全装置はフタを本体にセットしないと動かない、などの安全機能です。小さなお子さんがいる場合はこの機能が付いたものを選びましょう。ヤケドを防ぐことはもちろん、本体の故障を防ぐことができます。
デザインで選ぶ
自分好みのデザインを選ぶことは案外重要です。朝食にトーストを焼き上げる時、お気に入りのデザインのポップアップトースターなら一日のやる気もアップ!するかも…?
ポップアップトースターのおすすめ【12選】
ここからはおすすめのポップアップトースターをスタンダードタイプ、スリムタイプ2つに分けて紹介します。
【スタンダードタイプ】ポップアップトースターのおすすめ【10選】
まずはスタンダードなおすすめのポップアップトースターを紹介。それぞれこだわりのトースト機能や、おしゃれ・かわいいといったデザインのポイントをあわせて解説します。
Russell Hobbs(ラッセルホブス) トースター ポップアップ式 13766JP
焼けるパンの大きさ | 縦165mmまで 横120mmまで 厚さ26mmまで(5枚切りまで) |
本体サイズ | 幅310×奥行165×高さ210mm |
重量 | 1.5kg |
消費電力 | 950W |
クロムメッキが美しい
焼きムラを防ぐように電熱線を配置し、表面をカリッと、中はふわふわに焼き上げるモデル。魅力的なクロムメッキやフォルムの美しさで、2017年度のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
焼き加減はダイヤルで調整可能。ポップアップトースターとしてテーブル、キッチン問わず置けるデザインがおすすめのポイントです。ちなみに、冷凍パンにも対応します。
デロンギ(DeLonghi) アイコナ・ヴィンテージ コレクション CTOV2003J
焼けるパンの大きさ | 4枚~10枚切り |
本体サイズ | 幅195×奥行330×高さ210mm |
重量 | 2kg |
消費電力 | 900W |
清潔・高級感あるレトロな品格
レトロな見た目で片面焼き機能を搭載するポップアップトースター。ベーグルやマフィン、ハンバーガーのバンズを片面だけ焼くことが可能で、冷凍パン機能やあたため機能も搭載しています。
「エクストラリフト」で小さいパンやベーグルなどを簡単に持ち上げることも可能。本体に合わせたカラー&おしゃれなデザインのほこりよけカバーが付くこともポイントです。インテリア兼ポップアップトースターを求める方におすすめ。
Russell Hobbs(ラッセルホブス) ポップアップ式 ターボトースター 7780JP
焼けるパンの大きさ | 4枚~10枚切り |
本体サイズ | 幅290×奥行190×高さ200mm |
重量 | 1.8kg |
消費電力 | 1,200W |
高火力で素早く焼き上げ可能
1,200Wという高出力・高火力を用い、トーストを約1分30秒で焼きあげる構造を持つトースター。この素早く焼きあげるということが大事で、パン内部の水分の蒸発を防ぎ、表面はカリッ中フワッを実現しています。
冷凍パンモードに加え、冷えたパンを温める「リヒート」モードを搭載。焼きあがりの時間はダイヤル周りのランプで視覚的に確認可能です。忙しい朝においしいトーストを食べたい方は試してみては?
山善(YAMAZEN) ステンレスポップアップトースター YUC-S850(B)
焼けるパンの大きさ | 4枚~8枚切り |
本体サイズ | 幅245×奥行125×高さ160mm |
重量 | 0.9kg |
消費電力 | 850W |
トーストのみなら必要十分な機能
冷凍パンを焼ける、解凍焼き機能が付くポップアップトースター。他にも「あたため機能」や焼き上げ途中でストップさせ、パンを強制的に持ち上げる取り消しボタンも付きます。
パンはトーストだけでいい、といった方におすすめの安価なモデル 。
デロンギ(DeLonghi) TRUE ホワイト TTP220J-WH
焼けるパンの大きさ | 5枚~10枚切り |
本体サイズ | 幅165×奥行315×高さ190mm |
重量 | 1.5kg |
消費電力 | 900W |
焼き目を途中で確認できる
「温めラック」でロールパンやクロワッサンなど、好きなパンを温められるポップアップトースター。「解凍ボタン」では冷凍パンを解凍しながら焼き上げます。
焼き目はダイヤルで調整するタイプ。また、焼き目が気になった場合に途中で焼き目を確認できることもポイントでしょう。ふっくらと丸みを帯びたデザインが好きな方におすすめです。
±0(プラスマイナスゼロ) ポップアップトースター XKT-V030
焼けるパンの大きさ | 4~8枚切り |
本体サイズ | 幅223×奥行80×高さ167mm |
重量 | 1kg |
消費電力 | 500W |
主張しないデザインの1枚焼き
2007年にグッドデザイン賞を受賞したおしゃれなロングセラーモデル。そのコンパクトさと1枚焼きという手軽さも魅力的なポイントです。
ポップアップトースターとしての能力も上々で、4枚切りパンまで対応する上に、トーストを焼き色で自動判別して焼き上げる面白いシステムになっています。ちなみに、パンくず掃除は底フタ部のネジを外すタイプです。
Dualit(デュアリット) toaster 2 slots ポップアップトースター イギリス製
焼けるパンの大きさ | 6枚・8枚切り |
本体サイズ | 幅260×奥行210×高さ220mm |
重量 | 3.5kg |
消費電力 | 1,000W |
ポップアップしない手動式
1945年からイギリスで1台1台丁寧にハンドメイド製作される、自動でポップアップしないポップアップトースター。手動式なのでレバーを操作しない限りパンは上がりません。
天然の雲母を使用したヒーターで迅速かつ安定した加熱を実現。外はパリッと香ばしく、中はしっとり食感のトーストを焼き上げます。
オプションパーツのサンドイッチケージを使うとホットサンドも作れる優れモノ。デザインはレトロチックかつ洗練されており、本格的なポップアップトースターが欲しい方におすすめです。
サンドイッチケージはこちら↓
ラクタス(LUCTUS) ポップアップトースター SE6100
焼けるパンの大きさ | 4枚切り |
本体サイズ | 幅272×奥行186×高さ185mm |
重量 | 1.6kg |
消費電力 | 800W |
焼き目が見える小窓つき
パンの温めなおしや「冷凍パン」にも対応する、操作部が横面についた珍しいポップアップトースター。一番の特徴はその横面に大きく開いた小窓でしょう。ガラス製でパンの焼き目をトースト中に確認可能です。
もちろん、パンくずトレイも搭載。普段はパン挿入部にほこりカバーがつくのもうれしいポイントです。焼き目を見ながらトーストしたい方、焼き加減をしっかり調整したい方におすすめ。
リラックマ ポップアップトースター Rilakkuma FACTORY キャラクター グッズ
焼けるパンの大きさ | 6枚・8枚切り |
本体サイズ | 幅123×奥行243×高さ160mm |
重量 | 0.8kg |
消費電力 | 700W |
のんびりなリラックマがかわいい
リラックマとおしゃれな英字が目を引くポップアップトースター。大人も子どももお姉さんも、といった感じで万人におすすめのデザインです。トースト機能はダイヤルで焼き加減を調整。とてもシンプルになっています。
リラックマが好きな方やプレゼントにおすすめ。
タマハシ ミッキーマウス 2スライストースター DCM-21
本体サイズ | ー |
重量 | 約0.95kg |
消費電力 | ー |
ミッキーの焼き目をつけられる
ミッキーの顔形の焼き目が付くポップアップトースター。アナログなダイヤルで焼き上がりを調整する、簡単操作のシンプルタイプです。本体にプリントされた、ちょっぴりレトロなミッキーがかわいくておしゃれ。
お子さんがいる方やディズニー好きな方、プレゼントにもおすすめです。
【スリムタイプ】ポップアップトースターのおすすめ【10選】
次にスリムなポップアップトースターのおすすめ製品を紹介。スタンダードなポップアップトースターではちょっと置き場所に困る…、といった方は必見です!
TWINBIRD(ツインバード) TS-D404W ポップアップトースター ホワイト
焼けるパンの大きさ | 4枚~8枚切り |
本体サイズ | 幅110×奥行370×高さ210mm |
重量 | 1.4kg |
消費電力 | 950W |
白を基調とした清潔感あるデザイン
さまざまな場所にスッポリと収まるポップアップトースター。冷凍パン機能、追加焼き機能を搭載します。
焼き加減はダイヤルで設定するタイプ。ほこりよけのふたは本体にセットしないと動作しない仕組みで安全装置も兼任します。スリムなポップアップトースターが欲しい方におすすめ。
山善(YAMAZEN) 高速スリムトースター GUD-R130
焼けるパンの大きさ | 4枚~8枚切り |
本体サイズ | 幅115×奥行390×高さ195mm |
重量 | 1.5kg |
消費電力 | 1,300W |
スリムなうえにパワフル
スリムな本体に加え、名前にある通り4枚切りパンを80秒という高速で焼き上げ可能なポップアップトースター。ちなみに、6枚切りパンでも90-100秒でトーストできます。素早いトーストとスリムボディのどちらも求める方におすすめ。
ポップアップトースターの掃除・お手入れの仕方
ポップアップトースターにパンくずトレイが付くものは、本体が冷えた状態でまず内部をブラシで掃除し、軽くパンくずやホコリを落としましょう。お手軽なものだと歯ブラシがおすすめです。
次にトレイのあり・なしにかかわらずチラシなどを下に敷き、本体を逆さにして軽く振ってください。ただし、強く振ったり叩いたりしてはいけません。故障の原因になります。
このとき、本体の落下には十分に注意をしましょう。怪我や故障の原因にもなります。あたりまえですが、電化製品なので水洗いは絶対にしないでください。
普段からホコリなどの侵入を防ぐことも大事です。フタ付きのポップアップトースターを用意するか、フタがないものは袋を被せるなど工夫しましょう。
ポップアップトースターの注意点
ポップアップトースターを最初に使用する場合、空焼きをしないといけないものが多々あります。しっかりと説明書を確認しましょう。
また、連続してトーストする場合、サーモスタット※を搭載していても余熱でどうしても焦げやすくなります。あらかじめ設定で焼き色や温度調整を弱めにするなど工夫が大事です。
サーモスタット※
温度を自動的に調節してくれる装置。
まとめ
お気に入りのポップアップトースターは見つかりましたでしょうか?おいしいトーストを素早く焼ける他にクロワッサンなども温められるものなどさまざまな機種がありました。
冷凍パンをそのまま焼ける機能は、1斤で売られていることが多い食パンを考えると、1人暮らしの方に特におすすめです。ぜひアツアツカリフワのトーストを味わってくださいね!