暑い時期の車中は飲み物もすぐにぬるくなりがち。そんな時に「冷蔵庫があれば…」と思ったことはありませんか?今回はそんな状況から車中泊やキャンピングカー、アウトドアでも使える車載用ポータブル冷蔵庫をリサーチ。
また、家の冷蔵庫が一杯の時に緊急用として使えるようシガーソケット電源の他、家庭用コンセントで使えるものに絞り込みました。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのポータブル冷蔵庫をすぐに見たい方はこちら
ポータブル冷蔵庫の選び方
ポータブル冷蔵庫を検討している方の中には、何を基準にして選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここからは、選び方に役立つ大切なポイントを紹介します。
容量で選ぶ
ポータブル冷蔵庫は、用途に合った容量の冷蔵庫を選ぶことが一番大事なポイントです。
マイルームでの使用や軽いアウトドア、気軽なドライブで缶ジュースやペットボトルを数本しか入れないのであれば小型でOK。車中泊や離れた場所に買い出しをするのであれば中~大型のものを選びましょう。
冷蔵庫の容量はL(リットル)で表現されますが、すき間なくギッチリと詰め込まれた時の数値を表します。
例えば、容量15L の冷蔵庫でも500mlペットボトルは12本まで、といった具合にどうしてもすき間ができてしまうため、そこまで想定することが大事。だいたい500mlペットボトルは容量1Lで1本くらいだと考えるとわかりやすいでしょう。
寸法で選ぶ
ポータブル冷蔵庫は大きさも重要なポイントになります。同じシリーズでも容量によって寸法も変化するので、気に入った機能を持つものがあったら容量違いを探してみましょう。
ちなみに、キャンピングカーに設置する場合、冷蔵庫を置く専用のスペースが確保されたものが多いので、しっかりと合うものを探すことが大事です。
設定可能温度で選ぶ
ポータブル冷蔵庫は冷凍不可なタイプでも、最低温度が0℃くらいまで設定できると取り回しが便利になります。冷凍冷蔵庫の場合は-15℃以下に設定できるとアイスや冷凍食品も保管でき、暑い車中でも安心でしょう。
今回紹介する冷凍冷蔵庫タイプのものは、全て-15℃以下まで設定可能なものを揃えました。
ちなみに、小型の冷温庫タイプはどうしても外気温に左右されがち。そういったものを購入する場合は冷蔵性能に過度の期待は禁物です。
給電方式で選ぶ
車載用を選ぶ場合は、給電方式としてシガーソケット電源の電圧に対応した12Vや24Vに対応したプラグが付いたものを選ぶと◎。一般的な自動車は12Vですが、大型のトラックやバスは24Vのものが多いのでしっかりと確認しましょう。
これと併せて家庭用電源に対応したものを選べば、自宅で冷蔵庫内部を冷やしてからの出発ができます。
ちなみに、今回紹介するものは全て家庭用であるAC電源と、車載用のDC電源の両方に対応したものです。
屋外で使いたい場合はポータブル電源を併用するといいでしょう。気になる方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
運びやすさで選ぶ
冷蔵庫は小型と言えど、どうしても重量があるので、よほど小型でない限り持ちやすいように取っ手があるものを選びましょう。中にはキャスターが付いてスーツケースのように運べるものもあります。
掃除のしやすさで選ぶ
食品や飲料を運ぶことが多いのでどうしても汚れやすくなる冷蔵庫。掃除のしやすさはもかなり重要なポイント。掃除しにくくなってしまうので、内部に変なでっぱりがないものがおすすめです。
ポータブル冷蔵庫の中には、排水栓が付きそのまま水洗いができる便利なタイプもあります。
ポータブル冷蔵庫のおすすめ【6選】
ここからはポータブル冷蔵庫のおすすめ6機種をスタンダードタイプ、冷温庫タイプ、冷凍冷蔵庫の3つに分けて紹介します。
スタンダードタイプのポータブル冷蔵庫のおすすめ
まずは冷蔵機能のみの、スタンダードなポータブル冷蔵庫のおすすめ商品を紹介します。
アイリスオーヤマ ポータブル冷蔵庫 45L IRSD-5A
消費電力 | 50~52W |
設定温度 | 冷蔵のみ5段階設定 |
サイズ | 幅472×奥行450×高さ492mm |
省エネの使いやすいモデル
アイリスオーヤマが販売する省エネ性能よし、フォルムよしの部屋置きにピッタリなポータブル冷蔵庫。その便利さからかホテルでもたびたび見かけます。
セカンド冷蔵庫を求める方、一人暮らしで料理はほとんどしないといった方におすすめです。
冷温庫タイプのポータブル冷蔵庫のおすすめ
続いてはポータブル冷温庫として使える製品をご紹介。保温・保冷両方に使えるので非常に便利なタイプです。
EENOUR 小型冷温庫 10L
消費電力 | 22W~ |
設定温度 | -2℃~60℃ |
サイズ | 幅295×奥行240×高さ400mm |
省電力稼働ができる小型冷温庫
-2℃から60℃に対応し持ち運びハンドル付きの冷温庫。正面のLED+スイッチで簡単に温度を設定でき、エコモードを搭載し省エネを実現しています。
ただし、ペルチェ式という冷却方式なので外気温の影響を受けやすく、特に冷却において設定温度ピッタリまでは基本的に届きません。過度の期待はしないほうがいいでしょう。私室での利用にもおすすめ。
ポータブル冷凍冷蔵庫のおすすめ【4選】
次にポータブル冷凍冷蔵庫のおすすめを紹介します。クーラーボックスでは物足りない方はぜひ、参考にしてください。
ENGEL 冷凍冷蔵庫 ポータブルSシリーズ AC/DC両電源 容量15L MT17F
消費電力 | AC100V/42W DC12V/2.5A 24V/1.3A |
設定温度 | -18℃~5℃ |
サイズ | 幅549×奥行307×高さ364mm |
21L・38L・60Lバージョンあり
省エネ性能がうれしい
ダイヤル式で約5℃から約-18℃まで設定可能な冷凍冷蔵庫。持ち運びに便利な取っ手は後付けタイプです。付属するカゴは冷気の通りをアシストし、缶などの衝撃でキズを付きにくくする特徴も。
DC電源での省エネ性能に優れているのでバッテリーへの負担も少なく、車中での利用が特におすすめのポータブル冷凍冷蔵庫です。
サンコー(THANKO) バッテリー内蔵 30L ひえひえ冷蔵冷凍庫 CLBOX30L
消費電力 | AC100V/45W DC12V/3.75A 24V/1.875A |
設定温度 | -20℃~20℃ |
サイズ | 幅560×奥行365×高さ360mm |
バッテリー内蔵でアウトドアにも
バッテリーを内蔵し車を利用した旅行やアウトドアにも便利な冷凍冷蔵庫。USBポートが付いているので、緊急時にはスマホなどに給電することもできます。また、2個のキャスターと伸縮する取っ手を装備し移動も楽チン!
500mlペットボトルは約25本、350ml缶は約40本入りますが、庫内の底が広い形状で収納は慣れるまで少ししづらくなります。庫内には排水栓があるので水洗い可能。汚れがちなアウトドアでの使用におすすめのモデルです。
Bonarca(ボナルカ) 車載対応 冷蔵冷凍庫 50L
消費電力 | AC100V/45W DC12V/24V |
設定温度 | ー |
サイズ | 幅630×奥行390×高さ550mm |
30L・40Lバージョンあり
大容量でコスパの高いモデル
ホワイトボディが特徴的な大型の冷凍冷蔵庫。500mlペットボトルは約48本、350ml缶は約77本収納可能な広々とした庫内を誇ります。伸縮するキャリーハンドル、2つのキャスター付きで移動もバッチリ!
冷却部に「低電圧保護基盤」を搭載しており、電圧が下がると自動で運転を停止するためバッテリーあがりを防ぎます。また、庫内の素材は丈夫なHIPS(耐衝撃性ポリスチレン)で排水口が付くので水洗いに対応。
ポータブル電源での使用や電源のあるキャンプ場におすすめの秀作です。
Dometic(ドメティック) 車載用ポータブル2way冷凍庫/冷蔵庫 CFX375DZ
消費電力 | AC100V-240V/59W DC12V/24V |
設定温度 | ~-22℃ |
サイズ | 幅882×奥行495×高さ472mm |
個別に温度設定可能な2部屋タイプ
堅牢な外装と2部屋それぞれの内部温度を別々に設定できる冷凍冷蔵庫。片部屋は冷蔵庫、もう片方は冷凍庫といった設定ももちろん可能です。さらに、本体のパネルはもちろん、AndroidやiPhoneのアプリからでも操作ができます。
冷却性能が高く、しっかりと密閉されているので外気温の影響も微少。価格が高いことと約28kgという重さがネックですが、キャンピングカー持ちなどの本気勢におすすめです!
廃棄する時は小型でも家電リサイクル法対象
いくら小型でも家庭用の大型冷蔵庫と同じように、冷蔵庫は全て家電リサイクル法対象になっています。しっかりと責任をもって処分しましょう。経済産業省が分かりやすくまとめていますので、よかったら読んでみてください。
→経済産業省「家電リサイクル」
まとめ
車載といっても軽いドライブからカーキャンプ、車中泊と用途はさまざまだと思います。冷蔵庫自体の移動が多い場合はキャスター付き、使用時間が長くなるほど大きいサイズがおすすめ。
災害時の備えまで視野に入れるなら、大容量のポータブル電源もあると便利です。運動会などのイベントにはCLBOX30Lがバッテリー付きで頭一つ飛びぬけた利便性を誇ります。
このように、用途によって向いたモデルはさまざまです。ぜひ今回の記事を活用し、ライフスタイルにピッタリと合う冷蔵庫を選んでください。
冷凍機能のみの小型冷凍庫も紹介しています。釣果や冷凍食品などをストックしたい方は、こちらも良かったらご覧ください。